こんにちは、くまねこです。
普段ブログでは、心理の専門職を目指す方に向けて書いていますが、今回は
★まだ心理職を目指すか決まっていない方向け、また、
★心理学に興味があり、関連資格をとりたい方向けの方にも役立つ(?)内容となっています。
心理学の代表的な資格として、臨床心理士や公認心理師があり、心理の資格をとる=専門職になる!というイメージがあるかと思いますが、「心理学の資格は専門職を目指す人でないと取れないのか?」というと、そこはちょっと違うところがあります。
その中で代表的なのが、今回のお題にした「心理学検定」というものです。
これは、心理学に興味がある方なら誰でも受験することができるので、専門職は目指してないけど、心理学の資格は欲しいといった方にもおすすめです(例えば心理学部の大学生の方など。心理学を学んできたという証明にもなります)。
また、心理士の資格を取ってから、やはり基礎知識を見直したいという方も、自己研鑽の一貫で受けてみることも良いと思います。
1.心理学検定とは
心理学検定は、一般社団法人日本心理学諸学会連合(日心連)という機関が管轄しており、毎年8月頃行われます。検定なので、それぞれ「級」が決まっており、2級、1級、特1級の3つがあります。
では、どのようにしてこれらの級が決まるのでしょうか。
【級の決まり方】
心理学検定で出題される分野は幅広く、A、B領域それぞれの分野で何科目とれるか、で級が決まります。
★A領域
「①原理・研究法・歴史」
「②学習・認知・知覚」
「③発達・教育」
「④社会・感情・性格」
「⑤臨床・障害」
の5分野と、
★B領域
「①神経・生理」
「②統計・測定・評価」
「③産業・組織」
「④健康・福祉」
「⑤犯罪・非行」
の5分野
に分けて出題されます。
以下、級ごとの詳しい条件についてです。
★2級・・・この10分野のうち、A領域の2科目を含む計3科目に合格する
★1級・・・A領域の4科目を含む計6科目に合格する
★特1級・・・全ての科目に合格する
検定の申し込みをする際にA領域の受験、B領域のみの受験又はA、Bの両方を受験するか選べるので、個々人の実力に合わせて選ぶと良いと思います。
もちろん、特1級を目指す場合は、全ての領域を受験する必要があります。
ちなみに私も心理学検定を受験したことがあり、そこで1級を取得しました。
2.取得するメリット
勉強法については、心理学検定[公式問題集]と[一問一答問題集A、B]があるのでそれをメインに勉強すると良いと思います。私も、この3冊を使って勉強しました。
以下、リンクを貼っておきますね。^^
公式問題集が2020年度となってますが、一応これが最新のようです。(2021年12月現在)
また個人的に感じたこととして、問題集は選択式なので、臨床心理士や公認心理師の資格試験勉強にも役立てることができるとも思いました。
さらに心理学検定を取得することのメリットとして、心理系の大学院入試の時、一定以上の級を持っていると一部の大学で優遇措置が得られることがあげられます(現在もそうなのか・・・?筆者が大学院に通っていたころの話ではそうでしたが)。
なので、これから心理の専門職を目指す場合、心理学検定に合格していると、入試でも役立てることができます。
また、日本カウンセリング学会、日本応用心理学会、日本健康心理学会への入会の時に、入会条件として資格を含めることもできるようです。
かなりザックリとした紹介になってしまいましたが、もし心理学に関する知識をつけたい、よりステップアップしたいと思った方はぜひ受けてみると良いと思います。
公式HPにより詳しい紹介があるので、ぜひ見てみてください。
3.実際に受けてみた感想
私も心理学検定を受験し、特一級を持っているのですが、
実際に受けてみた感想として、科目数が結構多いというのが一番印象に残っていますね^^;
(特一級だと10科目。ヒーヒー)
なので、要領のいい人や心理学の知識に自信のある人ははじめから特一級などを狙っても良いかもしれませんが、確実に取りに行きたい方は、1級をまずうけて、次年度に特一級を受ける。
また、2級からスタートするなど、分割してのぞむことで一度に受ける科目数を減らせるので、個人的にはオススメかなと思います。
わたしの場合は、公式問題集でおおよその流れを掴んでから、一問一答で知識の確認をしていくなど、
問題集をとにかくやりこむことで、知識を定着させました。
だいたい、すべての問題集、2周~3周くらいすることを心がけました。
心理学の基礎知識を確認したい方にもおすすめなので、
心理士になってからでも自己研鑽の一貫で受けてみると勉強になると思います。
(時間とお金と心に余裕のある方はぜひ。。。)