こんにちは、くまねこです。
臨床心理士や公認心理師を取得したら、その資格の職能団体(例えば日本臨床心理士会、都道府県臨床心理士協会、日本公認心理師協会、公認心理士の会・・・etc)に入る資格も得られます。
このような職能団体に入っておくと、例えばその職能団体が運営している研修会の案内や求人が送られてくるなど、様々なメリットが得られます。
私は、公認心理師を所得した後、自己研鑽の研修会に参加したいため「公認心理師の会」という職能団体に入会してみました。
公認心理師関連の団体では、
・日本公認心理師協会
・東京公認心理師協会(or都道府県の公認心理師協会)
・公認心理師の会
の3つがあるかと思います。
日本公認心理師協会や東京公認心理師協会には入っていないので、3つの職能団体の比較はできないのですが(スイマセン・・・)。
ひとまず今回はこのなかの「公認心理師の会」に入ってみた感想を書いてみようと思います。
入会を検討している方などの参考になればと思います。
0.前提として、、、
まず、前提として、さきほどもチラっと書いたように、公認心理師関連の職能団体は3つほどあると認識しています。
それが、
・東京公認心理師協会(or都道府県の公認心理師協会。今回は東京を例に)
の3つです。
私は、そのうちの「公認心理師の会」に入りました。
以下、3つの団体についてざっくりの説明です↓
①日本公認心理師協会・・・こちらは、全国を統括した公認心理師協会となります。後にある、東京公認心理師協会や日本臨床心理士会とも連携をしており、どちらかというと臨床心理士からの流れも強く、2つの資格を対象にしているようです。設立にあたっては、各学会や心理士関連団体の支援をうけたようです。また、心理士関連の各学会とも連携しており、公認心理師・臨床心理士関連のネットワークがしっかりしている印象です。HPで見た限りですが、会長挨拶が2019年2月となっているので、その頃に設立したのではないかと思います。
②東京公認心理師協会・・・こちらの団体は、名前が公認心理師、とついてるのですが、前身が「東京都臨床心理士会」となっており、2020年に名称変更をしたようです。公認心理師と臨床心理士、二つの資格のための職能団体のようで、前述した公認心理師協会の東京バージョンという、認識でよいかと思いました。こちらの研修会は、以前までは臨床心理士のポイントがとれる研修も多く掲載してたようですが、最近(2021年11月現在)はほとんどが臨床心理士ポイント関連の研修がなくなってしまったとのことです。公認心理師の流れを汲んで、東京都臨床心理士協会が名称を変えたようですが、現在はやや公認心理師カラーが強くなってきた?ようにも思います。また、それ以外では臨床心理士関連の求人を見れるのも、会員のメリットのようです。
③公認心理師の会・・・こちらは、私が入った公認心理師の会という団体です。設立にあたっては、公益社団法人日本心理学会と公認心理師養成大学教員連絡協議会(公大協)の後援を受けているようで、比較的新しい職能団体です。2018年11月に、公認心理師養成大学教員連絡協議会が有志で設立しているので、どちらかといえば、臨床心理士よりも公認心理師を推している「大学教員」のカラーが強いような印象も感じました(あくまでも、HPを見たわたし個人の印象・・・)。HPには5領域の研修会が掲載されており、個人的にはホームページも見やすく、研修会も充実してるような印象です。また、前述した①②との連携情報はHP上とくに見られず、2つの団体とは別で、独立しているようでした。
以上、HPを参考に、3つの団体について書いてみました。長々と失礼しました・・・!
次は、公認心理師の会に入ってみた感想について書いていきます。
1.年会費が安い
では、公認心理師の会に入る過程で感じたことについて。
まずは、年会費が安い。(いきなりお金のことですいません、、、)
日本公認心理師協会は入会費1万円、年会費1万円であり、東京公認心理師協会は年会費1万円、年会費6000円となりますが、公認心理師の会は入会金はなく年会費5千円のみで入会することができます。
もちろん、値段だけで決めてしまうのではなく、入会することによるメリットを十分考慮することが重要です。
しかし、継続的に支払えるかという料金の問題も、一つの判断基準になるかと思います。
年会費だけでも5000円も違うため、目的が果たせるのであれば、お安いのは助かりますよね。
私の場合は自己研鑽の研修会目的だったため、安いということはとても助かりました。
2.求人や研修会の案内が定期的に送られてくるので勉強を継続できる
入会の時にメールアドレスを登録しておくと、定期的に求人や研修会の案内が送られてきます。
この点については、他の職能団体や学会と同様だと思います。
また、公認心理師の会のホームページには、主要5分野(医療、福祉、司法、産業、教育)の研修会の案内が公開されており、会員は非会員よりも安い値段で研修を受けることができます(このあたりも他の職能団体と一緒っぽいですね)。
Zoomの研修で、アーカイブとして残るので、期間内であればいつでも見ることができるのも良いところだと思います。←これは他の職能団体と一緒ですかね??アーカイブで見れるのは、個人的に嬉しいですね。
さらに会員になると、より多くの研修会の情報を見ることができます。
数か月先の研修会にも目を通すことができるので、計画を立てながら勉強に励むことができていると感じました。
3.どの職能団体に入っておくといいのか?
公認心理師の会についてザックリと紹介しましたが、実際様々な職能団体があるため、どの団体に入ればいいのか・・と迷う方も多いと思います。(今回は、公認心理師の3つの団体を紹介しましたが、臨床心理士関連でいうと、日本臨床心理士会、なんていうのもあったりします。)
私の場合は年会費が安いこと、他の団体と比較して研修会が充実してそうだなと思い、公認心理師の会に入りました(臨床心理士のポイント稼ぎ、というよりもあくまでも自己研鑽、という観点の方が強いです)。
そのため、臨床心理士のポイント稼ぎの観点で言うと、日本臨床心理士会や都道府県の臨床心理士会、公認心理師協会などの方が、良いという場合もあると思います。
(判断基準が難しいですが、何を目的とするかですね・・・)
それぞれの団体の趣旨や活動内容などを団体のホームページで見比べて自分にあった団体を探して入会してみるのが一番いいのかもしれません。
当ブログの主は、公認心理師の会に入ってみましたが、どれが良い!悪い!ということはあまりなく、結局は個人の感じ方かなと思います。
あとは、当ブログ以外にも、職能団体について比較してくださっているブログがいくつかあったので、参考にしていただければと思います。
また異なる観点で書いてくださっています。
4.個人的な感想と意見・・・
では最後に、個人的な感想と意見について、ちょっとボヤきます。
正直なところ、このように多くの職能団体があると有資格者も混乱しますし、統一してほしいなぁと思ったりもします(公認心理師 vs 臨床心理士の派閥問題もあり、この辺はちょっと複雑なのかもしれませんが)。
また、日本公認心理師協会も公認心理師の会も公認心理師の専門資格制度について掲げており、それぞれ上位の資格を作ることを検討しているそうです(日本公認心理師協会は2021年度から始まっている)。
そもそも上位資格を作る必要があるのかという問題もありますが、つくるにせよ別々にせず、これらを統一すべきではないか?という意見もあるようです。
資格の信頼性などからも、多くの職能団体があることは果たしてどうなのかという側面もあります。
現在、2つの職能団体が独立している、ちょっとカオスな公認心理師界隈ですが・・・
有資格者にとって、より利用しやすくメリットを感じられる仕組みになってくれると助かりますね。