こんにちは、くまねこです。
今日は、やや精神論的な話になってしまいますが、
「臨床経験1年目の自分に言いたいこと」というテーマで書いてみたいと思います。
以前ブログで「医療機関に勤める前の自分に言いたいこと」というテーマで書いてみましたが、初学者は特に焦りを感じやすい(というか、自分が思いっきり感じていた・・・)かと思うので、
少しでも自分の経験をお伝えしていきたいなという気持ちがあります。
そこで、臨床経験1年目の自分に、言えるならば何を伝えたいか。
振り返りもかねて、ちょっと考えてみました・・・^^;
1.臨床経験1年目の自分のスペック
まず恥ずかしながらですが、臨床経験1年目の自分のスペック(当時、何ができたのか・・・?)を晒していきたいと思います。
ちなみに、ただ恥をさらしたいのではなく・・・汗
多くの初学者の方々に安心していただくのが狙いです。
【当時の自分のスペック】
・傾聴に毛の生えた程度のカウンセリングができる
・大学院のテキストや必読書に毛が生えた程度の知識がある
・臨床家として成長するぞ、おぉぉぉ(やる気)
はい・・・。
お察しの良い方はわかるかもしれませんが、悲しいことに、ほぼ「やる気」しかありませんでした。
(本当に悲しかった・・・)
2.当時の自分を振り返ってみる
なかなかのスペックを晒したところで。
当時、自分が何にもがいていたのか?
どんな苦労があったのか?
少し振り返ってみると・・・
「クライアントさんに迷惑かけたらどうしよう・・・」
「無能なカウンセラーと思われたらどうしよう、やっていけん・・・」
「責任の重い仕事についてしまったなぁ・・・」
「これから挫折せずにやっていけるのか?」
などなど・・・
カウンセラーであるからには、こうでなくてはいけない!という理想のカウンセラー像と、できない自分の現実を行き来して、とにかく就職が決まってからも毎日が不安でした。
(不安なら、勉強しろい・・・と言いたいが)
でも今思うと、就職して1年目です。
誰だって、ある程度何もできない状態なのは、当然のことなのですよね^^;
カウンセリングの経験を積んだと言っても、大学院の2年(しかもそのうちのほぼ1年間のみ)で、ケースをちゃんと担当したのだって、3,4件くらいのもんです。
自信がなくって、何もできなくって、当たり前なのにも関わらず、
なぜか「就職したからにはカウンセラーとして、臨床家としてバリバリやってかないと」という気負いがあって・・・。
今思うと、誰も1年目の自分にそんなこと期待していないのに、自分で自分のことを無駄に期待しては焦って、の繰り返しだったように思います。
特に、自分が最初に就職したところは研修から指導してくださる優しい職場で、何も初めからできるなんてことは期待されていませんでした。
(ただ、これは就職した場所によるのかもしれませんね。大学院修了していきなりクリニックに努めている強者もいたので・・・)
ということで、当時を振り返ってみると、
自分で勝手に期待して、焦って、その割には努力もせず(汗)、
理想のカウンセラー像(?)と現状の自分のギャップにかなり苦しんでいたなぁと思います。
3.当時の伝えたいこと
上記のことを振り返ってみて、当時の自分に伝えたいこと。
・・・
「等身大の自分を受け入れよ」
と言いたいですね。
これに尽きるかなと思います^^;
1年目なんて、何もできなくて当たり前。
事実、自分はそうでした。
しかし、就職したからには「良いカウンセラーでないといけない」「いろんなことができないといけない」と、なぜか自分で勝手にハードルを上げてしまっていました。
まずは等身大の自分(うまくいかない自分、できることが少ない自分)を受け入れて、現実を直視しないと、理想と現実のギャップに苦しみ続けることになります。
また、そんな状態では、心に余裕もなく毎日がしんどくなってしまいます。
そんな追い詰められた状態では、まともにクライアントさんと関われませんよね(^^;
また、「自分自身のカウンセラーとしての成長に、じっくり向き合っていく」
ことができれば、患者さんやクライアントさんの変化にじっくりと向き合ってゆく(成長を待てる)ことにもつながっていくと思います。
まずは等身大の自分を認め、
焦らず謙虚に、地道に、臨床家として学んでいくべきかなと、今振り返ってみて改めて思います。
自分自身の成長に向き合っていくことも、臨床家としてとても価値のある経験だな、と思っています(現在進行形で、自分の成長と向き合ってます…!ガンバッテルヨ)
等身大の自分を否定せず、ただ慢心もせず、地道に積み重ねられるようになりたいものですね。
以上、1年目の自分に言いたいことを、言ってみました。
カウンセラーとしての成長は、まだまだ続きます。。。。
初めてコメントさせて頂きます。
現在6歳と1歳の子供2人を育てる30代主婦です。子育てをする中でもっと心のことを勉強したいと思うようになり今年心理系大学院もしくは大学の心理学部三年次編入の受験をしようと予備校に通い始めました。
実際大学院生ってどのくらい忙しいんだろう?と色々調べているうちにこのブログに辿り着きました。
いろんな方のブログ等読む中で大学院と子育てが両立可能かどうかというところで悩んでいるのですが、大学院時代は帰りは何時ごろが普通でしたでしょうか?やはり帰りはPM6時7時が当たり前でしょうか?今年受験し受かったとして、通い始める来年は下の子が3歳になる年で、保育園の保育時間内に迎えに行けるかどうかが問題となります。学部ならもう少し早く帰ることも可能かなと思い、学部3年次編入と悩んでいます。
突然このような質問をしてしまい大変恐縮ですが、お手隙のときで良いので教えて頂けたら嬉しいです。
ブログ、とてもとても勉強になります。このような貴重な情報を発信してくださり本当にありがとうございます!!
キキさん
ブログをよんでいただき、またコメントをいただきありがとうございました…!
大学院か、三年次編入を検討されているのですね。
まずは大学院在学中の帰宅時間について回答してみますね(^^)
あくまでも私たちの大学院の例で恐縮なのですが、授業は9:00-17:50の枠の中で、
また、実習も18時までには終わるものが多かったです。
例外としては、修士論文の提出前や、学会発表、各々のスキルアップ(検査の練習)などで個人的に居残りしてた方もいらっしゃいました。
ただ、そのあたりは、個人の裁量でコントロールできる部分かなとも思います。
一個人の経験ですが、覚悟さえ決まれば、2年間はあっという間に終わる(意外と乗り切れました)、、、かとも思います。
また、学部の方についても同様に18時までくらいで終わるものが多かったです。
授業の難易度や課題でいうと、やはり学部の方が容易です。
ただし、専門的に学びたいのであれば個人的には大学院をおすすめします…!
同じ2年間で考えると、実習と研究もできるので、深く勉強したい場合はコスパ良いです。臨床心理士の資格も目指せます。
子育ての中で心理を学ぶほど、有意義なことは無いと思います。ぜひ背中を押させてください。(^^)
くまねこより
ご丁寧に返信頂きありがとうございます!!
そして、大学院での生活や学部のことも詳しく教えてくださり心から感謝します…!!私は文系の四年制大学を出ていて、当時1日3コマくらいでわりと早い時間(16時くらい)には家に帰れていたので、心理系大学の学部が意外と遅くまで授業があることにおどろきました!!やはり聞いてみないとわからないこと、たくさんありますね。貴重な情報をありがとうございました。
先週予備校に申し込んで今週から通い始めることにしました。大金を振り込んだ手前、どこまでやれるか、結果を出せるか、不安は尽きないのですが、やりたいことのために一歩踏み出せたのはくまねこさんのように心理士のお仕事や大学院で学んだことを発信してくださったブロガーさんのおかげです。
受験生が知りたくてもなかなか知る術がなかった情報をたくさん発信してくださり、心から感謝しています。
これからもくまねこさんのブログ、楽しみに読ませて頂きますね♪♪お忙しい中本当にありがとうございました!!
キキさん
すみません、学部の時間について言葉足らずでしたね汗 また自分の出身校の話で恐縮ですが、心理学科などについても、文系4年制とほぼほぼ変わらないかと思います。遅くても18時ごろには終わることが多い、と言うことなので、午前中やお昼くらいには終わってしまうということも、曜日によってはありました…!
それに比べると、修士課程の方の1年目は、わりと詰め込み気味かなとも思います。
良い選択ができますよう、祈ってます(^^)
そしてブログの応援メッセージ、こちらもとても励みになります。私自身も目指す過程が不安すぎたので、、、汗 少しでも参考になったら嬉しいなと思っていたので、そういったコメントいただけると本当にありがたいです。
今回いただいたコメントもぜひ、今後のブログテーマの参考にさせていただきますね…!
くまねこより
学部の補足ありがとうございます!
学部と迷っていたのも、子供の年齢を考えると小さいうちはなるべく一緒に過ごす時間を確保して子供の心に負担をかけない範囲で勉強と両立できたらと思っていたので、具体的に教えて頂けて助かりました!!
もし学部編入なら卒業後大学院へ進学して公認心理士を目指そうと思っています♪
ぜひぜひブログで取り上げてください(^^)私のように、くまねこさんのブログが人生の選択の後押しになったという人が他にも必ずいるはずです(o^^o)
これからも応援してますね!!