皆さんこんにちは、くまねこです。
今日は、大学院の授業で【初めてケースを担当した時の話】を書いていきたいと思います。
心理臨床の初心者といえど、相談者の方は悩みを解決したくて、相談室を訪れます。
人生経験も少ない若造が、どのようにして相談を乗り切ったのか、苦い思い出なども含め、(あぁ、トラウマが・・・)振り返っていきたいと思います。
1.初めてケースを担当したとき
まずは、初めてケースを担当したとき、私がどんな状況(スペックなど)だったか簡単に紹介したいと思います。
・大学院1年生 12月ごろ
・マイクロカウンセリング(書籍)を中心にカウンセリングについて学び、学生同士でカウンセリング練習などを約半年間行った状態
・カウンセリングスキルでいえば、傾聴だけで精一杯の状態
・経験に基づくアセスメントはできず、教科書を見ながらなんとかクライアントの状態を査定していく。
ざっくりいうとこんな感じでした。
そして、私の心の中で何が起こってたかというと、
「私何をすればいいの!?」
「カウンセリングって何・・・?」
と、恥ずかしながらほぼパニック状態でした。
実際にテキストで読んで頭で理解しているものの、自分がいざカウンセリングをする、というところまではうまく落とし込めておらず、そのような状態で初ケースを迎えました。
本当、このような状態でよくケースを担当したな、と今となっては思います^^;
そして当然、このようなひよっこがケースを担当するのは、ものすごく苦労しました・・・。
2.初ケースを担当した流れ
ケースを担当した流れや、その時々の気持ちや考えを、詳細に振り返っていきたいと思います。
★M1の冬に初ケースを担当
初ケースを最初に担当したのは、M1の冬頃でした。
先輩から引継がれたケースであり、カウンセリングの方針などもすでに決まっていました。
初ケースを任される喜びと共に、自分にできるのだろうか?という不安も大きかったと思います。
★アセスメントって何それ美味しいの状態
そして、そのときの私の状態。
その中でも、アセスメントが難しいしよくわからない。という問題が非常に大きかったです。
ケースをやるにあたっては、必ずクライアントや問題のアセスメント(査定)をし、カウンセリングの方針/目的を定めなければなりません。
先輩から引き継がれたケースとはいえ、自分でこれからケースをの舵を握っていかなければならないため、自分なりのアセスメントを考える必要があります。
経験が全くない自分にとっては、教科書の知識を参考にすることや、先生・先輩のケースを見様見真似でやっていく必要がありました。
なんとか、自分なりの方針を決めることができたものの、「これで合ってるのか」自信が持てず、先生や先輩の励ましにより何とか乗り切った感じでした・・・。
★初めてのカウンセリングは相当緊張した
そして、初めてクライアントと対面。
半年間、マイクロカウンセリングなどをベースとして傾聴の練習をしてきましたが、初めてのカウンセリングは相当緊張しました・・・。
もちろん、最初から色々なスキルがあるわけではなく、基本的な傾聴ができるようになったレベルです。
これでクライアントの役に立てるんだろうか・・・と、不安を感じながら臨んだ覚えがあります。
★初ケースを担当した手ごたえ
そして、ケースはうまくいったのか・・・?
結果から言うと、ケースは無事に数回を終え、終結を迎えました(クライアントの状態が改善し、終了を迎えること)。
経験がない状況で、よくやり切った!とほめてあげたい気もする一方、
初ケースの出来を辛口に申し上げると、ぶっちゃけ手ごたえは微妙でした。
クライアントとの関係性は作れていたように思いますが、
・自分自身、やや高すぎる緊張感で臨んでいたこと
・方針自体に自信がない状態で臨んだこと
により、自分自身の焦りが先行してしまい、1回1回のカウンセリングを必死にこなしている状態でした。(傾聴だけで精いっぱい)
以上のように、初めてのケースは、カウンセリングとは何ぞや・・・と未知の世界に足を踏み入れた感覚で、常に不安を抱えながら実践していたように思います。
3.今の私が振り返ってみて
今の私が当時の自分を振り返ってみて思うことは・・・
アドバイスをするとしたら、こんなことを伝えたいなと思います。
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「もっと勉強しなさい」
アドバイスが雑ですかね・・・
しかし、本当にそれに尽きると思います。
授業で習った程度の傾聴でカウンセリングに臨もうだなんて、
甘すぎる!!
と、声を大にしてい言いたいです。
少し厳しいし根性論ですが、
もっと勉強しろ、たくさんの本を読みなさい!勉強しないから自信がないんだぞ!
と、はっぱかけてやりたいですね。(鼻息荒め)
そのころの自分は、学生気分がまだ十分に抜けておらず
出された課題はやるけど、自主的な勉強はあまりやらない、というスタンス(ダメな奴です)の持ち主でした。
今思うと、なぜそこまで悠長に過ごしていた。と真顔で問い詰めたくなります。
そんな私が真剣に焦り始めたのは就活くらいからですね。
また、それ以降の経過も、振り返りかねて記事にしていこうと思います・・・。
(長くなりそうだ)
あともう一つだけ、当時の自分にアドバイス。
「ある程度、感覚も重要よ」
ということも伝えたいですかね。
その当時の自分は、教科書に書いてある理論に囚われて、技法とか型とか、そういうのを気にしすぎていたように思います(カリキュラムで学ぶ内容をそのまま頭に詰め込んだ感じ)。
自分がクライアントだったらどう思うだろうか?ということを前提にして、クライアントの立場に立って、考えていく・・・というように、もう少し自分の感覚を頼りにしても良いんじゃないかなと思います。
(当たり前だろ、と思うかもしれませんが・・・責任を果たそうとするあまり、頭でっかちになりすぎてました)
はい、以上の通り・・・。
初ケースを担当した時の心情を赤裸々に書いていきました。
今回、どうしてこのような記事を書いてみようと思ったかというと・・・
もちろん私自身の振り返りもあるのですが。
同じように苦労している大学院生に、
「今はできなくても徐々に上達していくから大丈夫だよ!」という励ましもこめたいな、という思いがありました^^(余計なお世話かもしれませんが・・・)
カウンセリングや心理療法は、やりがいのあるお仕事の一方で、非常に責任の重い仕事です。
そんな中で、学生がケースを担当するというのは、かなりハードルが高く緊張がつきもの、な体験だと思います。
(そして、挫折や失敗は、グサグサと学生の心を痛めつけていきます。実体験から。笑)
今回の記事が、学生の皆さんにとって少しでも励みになりましたら幸いです。
こんな私でも、少しずつ経験を積み、人の役に立てています♪
ではでは、次の記事でお会いしましょう。