こんにちは、くまねこです。
最近色々な学会のホームページを見ていますが、残念ながらほとんどはオンラインでの開催になっていますね・・・。
個人的には、地方で開催される学会が好きです(←おいしいもの食べて、旅行したい人)。
あとは基本的に、夏~秋に心理学関連の学会が多数あることから、この時期は特に、発表に向けて準備している人もたくさんいると思います。
そこで今回は、私の学生時代を振り返りながら、学会発表していくにあたってどのように準備していったか紹介してみようかなぁ、と思います。
※学会発表と一括りに言っても、口頭発表やポスター発表など形式の違いがあると思いますが、ここではポスター発表をするにあたっての準備について書いていきます。
1.そもそも何を発表するの?
学会発表と言っても、何を発表するの・・・?そこからいきましょうかね。
私が最初に「学会発表」という言葉を聞いたときには、「なんだかスケールの大きい行事だな」「どんな難しいことをするのだろうか・・・」と、具体的に何をするのかが分からず、若干不安に思ったものです^^;
ただ、実際の内容としては、全然そんなことは無くて、
ほとんどのポスター発表や口頭発表は、
「論文になる前のデータを簡単にまとめて途中経過を発表する」
「論文で書く内容を、簡潔にポスターにまとめて発表する」
「過去の論文で使用したデータを再度異なる分析をかけて発表する」・・・etc
など、論文をベースにまとめるパターンが多いかと思います。
なので、修論を執筆する大学院生であれば、(期限に間に合えば)誰でも発表することが可能であるといっても過言ではありません。
私の大学院でも、修論よりはデータ数が若干少ないですが、学会発表を通じて、修論データの大体の傾向や方向性を決めるためのヒントをつかむ感じでした。
2.学会発表の手順
では、実際の手順としては、どう進めるのか。
私の体験をもとに、基本的なところをまとめてみたいと思います。
1.まずは申し込みの期限を確認しよう
いきなり当たり前のことを書いてしまい、スイマセン(笑)
ただ学会発表の申し込みには期限があるので、まずは申し込みの期限を確認することから始まります。
(自分はうっかりした性格なので、特に最初に確認してgoogleカレンダーに予定を入れてました)
少し事務的な話になりますが、注意したいこととして、ほとんどの学会は
①会員になっていないと発表はできない
②発表する際には、大会参加申し込みの期限よりも締め切りが早い
ということです。
大会に参加するだけであれば直前の申し込みでも良いのですが、
発表する場合には3か月前くらいに申し込まねばならないところが多いです。
自分が発表したい学会のホームページは必ず要綱をみて、情報収集をしておくと良いですね。^^
2.抄録作成に取り組もう
では2つ目。さて、やることの手順はほとんど修論と同じなのですが、
学会発表の場合は抄録を作成し、事前に提出する必要があります。
データ分析を行ったら、序論・方法・結果・考察・・・のような流れで、研究の概要を簡単にまとめます。
これが抄録というもので、自分が行った研究の要旨をA4用紙1枚程度でまとめたものです。
(投稿規定は、学会によって若干異なりますが・・・)
これが学会の「抄録集」として参加者に配られます。
A4用紙1枚といっても、「序論、方法、結果、考察」を簡潔にまとめるのはなかなか難しいんですよね。
書いた方が良いところ、書かなくても良いところの判別が最初は結構難しいですね^^;
また、抄録では表やグラフを使っても良いのですが、そのスペースも考慮しながら作成することになると思います。
また、過去に作成した論文をもとに作成することもできるので、学生なら自分の卒業研究で作成した論文を使うのもいいと思います。(実際に私の友人はその方法で抄録づくりに取り組んでいました。)
3.ポスターを作ろう
抄録作りが終わり、無事に申し込み&受諾されたら、
いよいよポスター作りにとりかかります。
ポスターとは、現地で学会発表をするときの、「スライド」の役割を果たすものです。
それを見ながら、自分の研究について説明をすることになります。
(作り手には、ややセンスが問われる!)
私の場合パワーポイントを使ってポスターの原型を作った後、業者に依頼してポスターを印刷してもらいました。
4.発表練習をしよう
作り終わったらあとは、発表の練習をしていくことになります。
誰かの前で、発表の練習をいざやってみると、研究の穴に気が付くことができ事前対策をすることにつながります。
1人で時間を測りながら練習することを何回かやったら、人前(同期の友人など)でやってみるとよいかと思います。
ざっと流れについて紹介しましたが、私が最後に学会で発表したのは学生の時になります。またオンラインとは状況が異なるかもしれませんが、もし現地で発表される方がいたら、参考にしていただければと思います。
仕事でなどで多忙な人も参加することができるのもオンライン学会のいいところですが、やはり多くの人と交流できるのは現地開催の学会だと思います。(通りすがりの人が、ふらっと立ち寄って話を聴きにきたりしてくれます、笑)
いつか現地開催で発表ができれば嬉しいですね・・・
★雑談:私が良く参加する学会の2つ。心理臨床学会は、横浜開催がほとんど(関西だと神戸など?)で、日本心理学会は、色々な地方都市で開催されていました。大学院1年目は、初めての学会が日本心理学会だったので、同期と地方のグルメを楽しんだりもできました・・・。純粋に旅行したい。
今年、私もどっちか参加する予定です。^^