こんにちは、くまねこです。
今回は、「臨床心理士を辞めるか悩んでいる方」に向けて記事を書いてみたいと思います。
心理士をやっていると、もう辞めたいな、逃げたいな・・・と思うような壁にぶち当たることが沢山あります。(皆さんもそういう経験、一度はあるのかな。?)
壁にぶち当たるだけではなく、実際に日々の仕事にやりがいを見出せなくなってしまうことや燃え尽きてしまうこともあるかもしれません。現在心理士4年目の私自身も、実際にそのような経験があります(メンタルえぐられてからが本番)。
今回は、自分の経験も踏まえつつ、辞めるか迷ったときに少しでも参考になったり、救われるような記事を書けたら、、、と思います。一個人の体験で恐縮ですが、ぜひお付き合いくださいね。
1.辞めたかった時に、考えていたこと
心理士になって、早4年目を迎えようとしている私ですが、私自身にも辞めたくなったことがあります。
その時には心身ともに疲れ切って、本当に恥ずかしい話、心理士としてはあるまじき考えが沢山思い浮かびました(中には書けないレベルのこともありますよ。焦)。
例えばですが、
・今すぐにでも職場から逃げ出したい
・クライアントさんのことを考える余裕がない
・もう心理士を辞めてしまいたい
・こんな私を頼りにしてくれるクライアントさんなんていないだろう
・・・など、追い詰められるあまり、ここから逃げたい、心理士を辞めたい、自分は心理士として無能だから続けても意味がない、、と何度も思ってしまいました。
そして、こういった考えが浮かぶほど、
「心理士として、自分はなんてダメなんだ」「良い臨床心理士だったら、こんな考えすら思い浮かばないよなぁ・・・」と、ますます自分を責めるようになりました。
今となっては、「良い臨床心理士」ってなんだよ(笑)と思います。
完璧な心理士なんていないし、そういった自分の自責的な考えが、私を苦しめていたのだと気が付くことができますが、当時は本当に絶望していました。
2.そもそも、臨床心理士は辞めてもいい
こういった経験を踏まえ、今辞めたい方々に、まずお伝えしたいことです。
そもそもですが、「臨床心理士は辞めてもいい」ということです。
理由としては、どんな仕事でも自分が無理してまで続ける必要はないからです。
心理士として仕事をしていると忘れてしまいがちなのですが、「臨床心理士も一人の人間」です。
そして、「心理士は、それ相応の覚悟を背負ってなるべきもの。」という暗黙の了解があるので、「簡単に辞めてしまう自分は薄情で、無責任なのではないか?」などと、簡単に辞められないとも思う方が多いと思います。
しかし、自分が無理してまで頑張ってしまうと、体調を崩してしまったり、ひどい場合には精神疾患になってしまうことにもつながります。
既にそういった状況に足を踏み入れているという方は、辞めるかの決断はさておき、すぐに休養したほうが良いのかもしれません。
こう言ってしまうと、
「クライアントさんに迷惑をかけてしまうのではないか」
「職場に迷惑をかけることが申し訳ない」
「苦労して資格をとったのに、今更辞められない」
など、色々な考えが頭によぎってしまう方もいるかもしれません。
しかし、そういった方々に伝えたいです。
「No problem」です。
人生では、「やってみないと分からないことの方が圧倒的に多い」と思います。
そういった人生において、「やってみたら合わなかった」ということは誰にでも起こりうることだと思います。
現実を目の当たりにし、「長期的に続けることは、自分には難しいな」という判断をくだすことは、自分の人生に責任を持つ上で、全うなことだとも思います。
実際に、金銭面で苦労している方や、日々の業務の過酷さから、このような判断をすることは、どの職種でもあることです。
なので、「臨床心理士を辞めてはいけない」という呪縛からいったん逃れてみると、少し気持ちを整理しやすくなるとも思います。
3.「自信がない」から辞めたい、ならば辞めないで。!
ここまで、「辞めても良い」ということをさんざん言ってきましたが・・・
でも、もう一つだけ言っておきたいことがあります。
それは、「心理士として自信がない」が理由ならば、辞めないで。ということです。
そういった方は、「辞めたいくらい辛いけど、できることならチャレンジしたい」という気持ちがあるのかもしれません。
私自身も辞めたかった当時を振り返ると、そういった気持ちで揺れ動いていたような記憶があります。
当時の「辞めたい」という気持ちの本質は、「自信がない」という気持ちだったのかもしれません。
そういった方にお伝えしたいことは、もう一度言いますが、
全力の「辞めないで!!!」です。
少しでも、これからも挑戦していきたい気持ちがあるなら、辞めないで続けていくべき(私個人の勝手な願いですが)だと思います。
なぜなら、そういった方々は今、心理士として、とても重要な経験をしていると思うからです。
4.「辞めたい気持ち」は心理士として、とても重要な経験だと思う
先ほども述べたように、今のこの「辞めたい気持ち」の葛藤は、心理士として非常に重要な経験だと思います。
なぜなら、どんな仕事にも言えることかもしれませんが、
失敗や挫折を乗り越えることで、大きく成長していくことができるからです。
また、自分の至らなさに向き合える心理士こそ、優れていると思うから、です。
すごく当たり前なことを言ってしまってすいません。
自分に自信を失っていたときを振り返ると、
クライアントさんの望みを完璧にかなえられてこそ、良い心理士だ!
スキルが至らない心理士は無能である・・・
と、できもしない理想を掲げ、できない自分を責めてばかりいる割には、肝心な「現実」と向き合えてなかったと感じます。
失敗や挫折を受け入れることは、「現実と向き合うこと」です。
心理士として自信がない、という「自分のできない部分」に向き合っていく作業は、
確実に心理士としての腕をレベルアップさせます。
等身大の自分を見れる心理士こそ、等身大のクライアントさんを受け入れることができる、と思います。
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