くまねこブログ

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就職活動 心理士のお仕事の実際

【臨床心理士のお仕事】非常勤と常勤の働き方の違いについて

投稿日:2021年1月22日 更新日:

 こんにちは、くまねこです。前回のコラムで就活について紹介しましたが、今回は臨床心理士の働き方について私なりの考えを書いてみたいと思います。

 臨床心理士に限らず、一般的に常勤と非常勤の違いとして、労働時間や福利厚生などがあげられますが・・・
それに加えて、臨床心理士として働くにあたって常勤、非常勤の働き方についても、体験談を交えながら書いていきたいと思います。

 2つの違いについて、私なりにまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください^^

1.非常勤で働く

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 臨床心理士の求人は決して多くはなく、安定した就職自体が厳しいといわれています。
日本臨床心理士会に調査で、2016年後半の段階では、臨床心理士の約半数が非常勤として働いているという報告もあり、現在もその傾向が強いと考えられます。 
私が出た大学院の中でも、非常勤として就職する方が多かった印象です。(非常勤を掛け持ちするメリットも多いので、もともと非常勤を希望している方もいました)

 また、将来のキャリアの選択肢を広げるために、最初の数年は非常勤を掛け持ちして経験を積んだのち、常勤職へ転職することも多いようです。
特に、まだ自分の進みたい領域が決まっていない場合は、色々掛け持ちをして自分に合った領域を探していくこともできます。

 また、働き方のメリットとして、臨床心理士は女性が多い職種であることから、非常勤の場合は自由にシフトを変えて、結婚や出産後も退職せずに子育てと仕事を両立しやすい環境であるといえます。

2.常勤で働く

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 やはり福利厚生の面から非常勤と比べると充実しています
収入についても新卒の場合は、最初は低いこともありますが、経験や職歴によって収入が上がることから、長期的に考えると安定しているといえるでしょう。

 多くの領域を経験したい方にとっては、常勤職の場合、1つの領域に特化していることが多いため、自分の進むべき領域を考えたうえで就職すると良いと思います。
先ほども述べたように、臨床心理士の場合は、非常勤で掛け持ちして経験を積んだうえで常勤職に転職するパターンも多いです。

3.実際に働いてみた感想

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 では、私が実際に働いた実感を述べたいと思います。

 私の場合ですが、私は新卒の常勤職で1年間働いていました。

 常勤職として働いてよかったと思えることは、研修がしっかりしていたことです。
 採用されたときは経験が不足していたため、不安な点が多かったですが、私の会社では、月に一回事例検討会を開いて皆でケースを検討したり、先輩のカウンセリングのデモンストレーションを見せてもらったりもしました。もちろん、私自身のカウンセリングや検査の練習にも携わってくれたため、新卒を対象とした研修が充実していたことはとてもよかったと感じています。中でも大学では学べなかった心理療法を教えてもらえたことや、失敗しても大丈夫な環境で安心してカウンセリングの練習できることは私にとって大きな自信になりました。

 現在は転職して、非常勤を2つ掛け持ちしていますが、専門的な業務(カウンセリングや心理検査)のみを行うことが多く、即戦力として求められていると実感しました。
もちろん、前職があったことも考えられますが、いきなりカウンセリングや心理検査を任されたため、少し驚きました。

 ただ、以前と比べると職場の拘束時間が少なくなったこと、より専門的な分野に特化して仕事ができるようになったことから、今も充実して働くことができています。
また、自分の時間もとれるようになったので、将来のことを考えたり、趣味に時間を割いたりと、一概に収入だけで働き方を決めなくてもいいのではと感じるようになりました。

(ただ、あくまでも一例ですので、常勤でも研修制度が充実していないところや非常勤でも一から教えてくれるところもあると思います!体験談はご参考程度に!)

 臨床心理士として働くにあたって、どのような働き方があるのかを知ることで、自分の望む生活スタイルやキャリアを考えやすくなっていきます^^
どのような形態でも自分が良いと、納得できる働き方ができるよう、詳しく調べておくといいかもしれません。
あくまでも私の一例ですが、ぜひ参考にしてみてください!

-就職活動, 心理士のお仕事の実際

執筆者:


  1. 若葉 より:

    こんばんわ!質問させてください。
    私は今年3月に院を卒業したばかりの新人です。
    運良く、院の先生からの紹介で医療機関に勤務させてもらっていますが、まだ資格取得見込みだからと、患者さんと関わるようなことはさせてもらえず、医師の診察の陪席や雑用とか、時々、心理検査の所見書きとかする程度です。
    資格取得見込みだと、あまりたいした仕事はさせてもらえないのが普通でしょうか?
    医療機関は、資格を持ってない人はそもそも採用されないことも多いようで、採用されただけでもラッキーだとは思っているのですが、いろいろな事をさせてもらえないのでモチベーションが上がりません。。。
    もしよかったら、kumanekoさんがご存じな範囲で、教えて頂けると嬉しいですm(_ _)m

    • kumaneko より:

      コメントありがとうございます!
      院を修了した後の就職は、やはり苦労する方が多いですよね…。
      そんな中で医療機関にご就職を勝ち取られたということですから、個人的にはそれだけでも十分すごいことだなぁと関心しました。

      心理士として就職したが、思う通りの仕事を振ってもらえない…
      向上心があるだけに、この状況は歯痒いですね。
      私が知ってる範囲になりますが、
      医療機関でいうと、基本的に経験年数(2-3年以上)を重視するところが多いのかなぁという印象です。特に新卒の就職では、受付や心理検査のみの業務のところも多いと聞きます。
      もちろん例外もあると思いますが…

      本当、修了してから資格取るまでの期間が一番しんどいんですよね泣

      以下あくまでも自分の場合ですが。
      私はその期間はひとまず資格取得を第一に考え、その資格を取ったときに恥ずかしい心理士にならないようにしよう!と、モチベーションを【資格を取った後のこと】に持っていってました。ご参考程度にお聞き流しください。

      自分のモチベーションと向き合って試行錯誤していくことも、心理士や社会人として成長できる機会になるかもしれませんね…!

      • 若葉 より:

        教えて頂きありがとうございます!
        (以前にも質問させていただき、とても丁寧に教えて頂きましたので、また今回も甘えさせていただいちゃいました)
        勤務といっても、週2回だけなんです。病院によっては、実習中の大学院生にインテークをとらせているところもあるようで、何もさせてもらえない状況にモヤモヤが募ってしまっていました。
        他の所に就職した同級生達と差がついちゃうんじゃないかとか焦ったり。
        でも今の状況を恵まれたものと思って、とにかく資格試験に受かることを目指し、いざ受かったときにすぐにテキパキ働けるように勉強しておきます!
        いつも温かい言葉と丁寧なレスポンスをいただき感謝いたします!!

        • kumaneko より:

          お返事ありがとうございました。
          そうです。人生もキャリアも長期戦なので、個人的には焦る必要全然ないと思います。
          私も新人の部類なので、お互い頑張っていきましょう(^^)
          またいつでも質問くださいね。

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