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年収400万円を超える、心理士の就職パターンを考えてみた【結論:就職パターンは限られます】

投稿日:2023年3月10日 更新日:

こんにちは、くまねこです。

今回は、皆が気になる臨床心理士・公認心理師の年収や就職事情についてです・・・(お金の話、大好きですいません)。

なかでも平均年収の一つの区切りである「年収400万円」を超える就職パターンを検討してみたいと思います。

臨床心理士を目指される方は、心理士のお仕事が基本的には好きであり、やりがいを感じている方がほとんどだと思います(もちろん、大変なこともいっぱいあるけど。むしろ大変なことの方が多い^^;)。

しかし、就職を考えるうえで、現実的に生活できるかどうかの「年収」を考えていくことも重要ですよね。

今回は、平均年収がおおよそ300~400万円と言われている心理士業界において、400万円を超えるための就職パターンを考えてみたいと思います・・・!オー

1.結論:就職パターンは限られていた

早速、結論から言ってしまうのですが、、、

結論、調べた限りではありますが、就職パターンは以下のように限られていました。泣

覚悟はしていましたが、ちょっと選択肢が少な目なので、勝手にダメージ受けまくっています。

分類の仕方にもよると思いますが、おおよそ5パターンくらいかな?と思います。
ではでは、見ていきましょう。

======

①心理系公務員・・・東京都の心理職(児童相談所など)で就職した場合の平均年収はおよそ、523万9,275円でした。(平均月収31万8497円に地方公務員ボーナス4.45か月分1,41万7,311を足しました)

矯正心理専門職の平均年収は650万円、法務教官の平均年収は461万円、保護観察官は平均671万円でした。

これらの仕事は全体として対象者の勤続年数も長く、平均年齢も高いことが予想されます。
しかしそれにしても、この業界の中において、平均年収はかなり高めの部類です。

分かってはいたことですが、
やはり公務員は安定した基本給とボーナスが得られるのですね・・・。

②スクールカウンセラーかけもち・・・次は非常勤ながら、高時給のスクールカウンセラーです。スクールカウンセラーの時給は3000円~5000円で、週1勤務~の場所が多いので、いくつかの学校を掛け持ちすることが多いようですね。平均年収は496万円だそうです。心理系公務員には劣るものの、時給の高さにによって年収も高くなるのですね。

ただし、雇用形態が非常勤だと思うので、昇給が無いことが少しネックかなと思います。

③医療機関での常勤勤務・・・次は、病院やクリニックなどで常勤勤務をした場合です。300万円~500万円が平均だそうですが、おおよそ400万円前後と考えてよいでしょう。

やはり公務員などと比較してしまうと水準は低いですが、そのあたりは勤続年数によっても変わってくるのかなと思います。正社員での就職、というところがポイントですね。

④学生相談室の常勤勤務・・・学生相談室も、平均年収は500~600万円ほど(基本給40万円前後+3か月ボーナスありの場合で計算してみました)です。心理職のなかでは比較的高い水準だと思います。また、非常勤であっても、時給3000円以上のところが多いですが、常勤の場合はボーナスなども期待できるので、非常勤しかないスクールカウンセラーよりも稼ぎやすいのではないかと思います(スクールカウンセラーでも私立だと常勤もあるのかしら?)。

経験もそれなりに求められるので、30代以降(経験5年目くらい)で就職する方が多いという所感です。

④大学教員・・・准教授の平均年収は872万円、教授の平均年収は1,100万円ほどだそうです。ただし、非常勤講師であると300万円前後ほどとなるようです(この格差、どうにかならないのか・・・)。
准教授になるまでに、多くの方が非常勤講師等のステップを踏むことになるので、准教授などの役職にいきつくまでが、やや大変なのかなと感じました。
非常勤講師の場合は、病院勤務などと掛け持ちするパターンも多いのかもしれませんね。

⑤開業・・・開業した場合の平均年収は正確なデータがないので未知ですが、経営の力量次第かなというところですね^^; ただし、その経営次第では、自力で伸ばしていくことが可能ですので、その可能性の一つとして、今回開業も含めさせてもらいました。ただし、現実問題、カウンセリングルームの諸経費などもかかり、マネジメントをすべて自分たちで行う必要があるので、その労力は計り知れないと思います。

2.スタートダッシュをどうきるべき?

今回は、おおよそ5パターンの「400万超え就職」について、紹介してみました。

こうやって見てみると、職種は割と限られてくるので、本当に世知辛い業界ですよね。

しかも、これらの中には、経験を積まないとつけない仕事もあったりする(例えば学生相談や開業など)ので、学生さんが新卒で目指すのは、難しい領域もあるかもしれません。
(経験年数で決まるとか、努力ではどうにもならない現実。これが、心理士の一番大変なところかも。)

また、心理系公務員などは新卒から目指せますが、試験対策がかなり大変なので、早めの準備が必要にもなります。これはこれで大変。

結論・・・これらの仕事につくためには、経験を積むことや、それなりの労力をかけることが必要であったりするので、やはり、対価を払わなければ目指すことは難しそうですね。覚悟を決められる人は、ぜひ目指してみるのもありだと思います。

あくまでも私の所感ですが、生活がぎりぎり赤字にならない・・・くらいだと一人暮らしも厳しかったり、自己研鑽の費用もなかなか捻出するのにしぶってしまったりすることもあると思うので、ある程度の収入を目指していく努力はしたほうがよいかな、と思っています。

また、心理士は転職が比較的良しとされている領域だと思うので、
非常勤を渡り歩いて、その後に給与の良い正社員としての登用を目指すことなども、ありかもしれません。

******

今回は、年収400万円を超えるパターンをいくつか考えてみました。
どれも、それなりの経験が問われたり、試験対策が問われたり、、、また大学教員に関しては学歴が問われたり、と、それに見合うだけの対価が必要なのだなと改めて思いました。
年収だけにとらわれすぎてしまうのも良くないと思いますが、キャリアを考える上での大切な要素として、頭の片隅に置いておくとよいかもしれませんね・・・(できることなら、修士時代の自分にも言い聞かせたい)

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